いつもは静かなカフェで
≪あいつ本気で超~~むかつんだけど~~~~~≫
という声が響いた。
声の主は
一人で座ってる女性。
携帯片手に
アイスコーヒーをストローでツンツンと突きながら、
苛立ってる様子。
≪結局自分が悪いなんて思ってないんだよあいつ!喧嘩したらいっつもそうなんだって!≫
彼と喧嘩をした事の報告だろう。
≪そんなつもりね~~よとか 何怒ってんの?とか 誰が怒らしてんだっつ~~の≫
あまりの勢いに
いつもはこっそり盗み聞きする私も
ガン見をしてしまった。
あまりにこの場所には似合わない状況だった。
彼女は目線だけこちらに向けたが、
おかまいなしで話し続けた。
≪てかさ、私ってなんなの?嫁じゃね~~のになんでそこまで言われないといけないわけ?
わかんないんだけど… 部屋片付けろよとか飯作れよとか 何様だっつ~の≫
言葉がどんどん乱れ、
彼との喧嘩を思い出して、噴火寸前。
喧嘩をすると
死ねばいいのに…くらいひどい事、思ってしまった事ありますよ。私も。
口がうまい人、口では勝てない人なんて特に。
口じゃ勝てないから
ものにあたる
その事に対して 説教をされ、
喧嘩の原因が分からない…
ヒートアップすると
相手を傷つける言葉、平気で出てきちゃいます。
≪今も冷戦中だよ。メールも無視。もう知らない あバイトの時間だからまたね≫
と言って電話を切った彼女。
その言葉を聞いて羨ましい…と思ってしまった私。
喧嘩して冷戦中でも彼からメールくれてるんじゃん……
返してやれ……
と思う。
お互いごめんって言いたいんだ。
喧嘩なんて本当はしたくない。
いくらムカついても、いくら殴りたいって思っても。
本当に嫌いなら
目の前から姿を消すだろう。
違う世界に迷いなくいけるだろう。
イヤな事の倍
いいことを思い出すから
簡単には別れられないんですよね。きっと。
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