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少し前、電車の向かい合わせになった席でウトウトしていたら、

目の前と隣に女子が三人。

≪すみません~~≫と言いながら座った。

私は ≪いいえいいえ。≫と姿勢を正し、

外をぼんやり見つめた。

彼女達は
人に迷惑のかからない程度の声でガールズトークを始めた。


三人の中で客観的に見て一番かわいい ブランド品好きそうなA
少しぽっちゃりとしてるが、愛嬌ある顔だちのB
ボーイッシュな格好をしてるがいい香りの香水をつけてるC

A≪どうなの最近彼と…もう付き合って二カ月でしょ?≫

B≪うん。昨日も会ってたよ!電話も毎日あるしメールもすごくマメにくれる≫

A≪良いじゃん!見た目結構もてそうって写メみた時感じたけど 硬派なんだね?≫

C≪ああ~~思った思った!背も高いし、顔ちっちゃいしかっこいいよね~~≫

B≪私も最初に会った時は絶対に彼女いないわけないって思ってたんだけど、付き合ってみてだんだんと、真剣に考えてくれる人なんだなって思ったよ。≫

C≪良い人捕まえたじゃん。夏はどこか行ったの??旅行とか≫

A≪Bはおっぱい大きいから水着とか着たら彼やばいんじゃない??≫

B≪うん。海に行って、帰るのかなって思ったらこのままどこかに泊ろうかって、予約してなかったんだけど旅館ネットで見つけてくれて、部屋空いてたから泊ったよ~~≫

AとCは二人で顔を見合わせ、その次の話し、どっちが聞く??と
アイコンタクトをしてる様。

C≪泊ったってことは~~…もう…≫
と体を乗り出して言うC。

B≪ううん。実はまだなの。私そういうの、まだ…したことないじゃん…≫


AとCは第三者の私から見ても明らかにがっかりした様子。
二人揃って≪そう…なんだ……≫

そこで
話の中心だったBが荷物を持ち出し、
≪じゃ、またね!またメールするね≫と言って席を立った。


彼女は処女なんだ…
少し大きい文字の妄想は膨らんだ。


エッチ未経験であのムチムチバディー。おっぱいの谷間も見えてた。

女の私は 遠慮なくガン見できた…


話の中心が帰ったあと、二人は

A≪てかさ、何のためにそこまで守るわけ??泊ってさ、出来ないって、彼としてはどうなの≫
と、美人な顔立ちを総崩しにするような本音。

C≪うん。今まであの子も彼氏いたじゃん。すぐに別れたけど。なんかの宗教でも入ってんの≫
あらら…そこまで言うか…

C≪あれだけ谷間アピールしておいて、いざお泊りになったら 待って…なんていう女すぐに飽きるでしょ≫

A≪本当に好きなら手を出さないとか昭和でしょ。エッチもしないで何が分かるんだろ…≫

さっきまでの顔とは明らかに違う顔つきと言葉使い。

女って怖いですね~~~…
同性でも思ってしまいます。

A≪ま、あの子の彼、○○(聞いてる限り Aの男友達の名前)とも仲いいし、今度聞いとくよ≫

C≪エッチ出来なくて別れたとか言ってたら教えてよ。私、あの顔好きだし≫

おっけ~~~~~キャハハと

ザ.女子 な笑い声


根性ババな彼女たちの会話を聞いていたかったが、私の降りる駅に到着した。

奥につめていた私は

≪すみません≫彼女達の前を通ったとき、

Aが


≪あ!パンプスかわい~~~~≫と私のパンプスを指差し

余所行き笑顔と声で言った


私も
内心 ≪君の本性は把握してるよ…≫と思いながらも
笑顔で会釈し、
電車を降りた。


女という生き物は、
裏 表だけではない

一枚 二枚 三枚と 日めくりカレンダーのように表情を変える。


























































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